まもなく12月を迎えますね!
今回皆さんに知ってほしい学校は
埼玉県の花咲徳栄高校です。
花咲徳栄高校は野球部の甲子園優勝を始め、運動部・文化部ともに優秀な成績を収めている印象が強い方も多いと思います。
こちらには、高校では大変珍しい”食育実践科”があります!
食育推進が生徒の身体を作り、部活動の数々の実績を生んでいます!
花咲徳栄高校は、普通科アルファコース、普通科アドバンスコース、食育実践科の3つの学科・コースで構成されています。
生徒は1800人!(全国平均の生徒数は668人)
当日は食育実践科の曾田先生に取材させていただきました!
花咲徳栄高校は平成26年から3年間、文部科学省事業「スーパー食育スクール」の指定を受け、「食とスポーツ」をテーマに取り組みを実施。平成29年は文部科学省「つながる食育推進事業」モデル校に選出されました。骨密度とヘモグロビン測定のデータをもとに分析を行い、食育の効果を検証することを目的に食育活動を展開。食育実践科の生徒が主体となり、同世代や地域にアプローチする食育活動を実施。食育実践科は、調理師養成の学科でもあり、”調理師”の資格を取得することができます。
ここが凄い!花咲徳栄の食育実践
「アスリートメシ」・「スタディメシ」・「CaFeメシ」の料理提供
運動・学力・成長を支える花咲徳栄オリジナル食事メニュを紹介させていただきます。
アスリートメシ(アスメシ)とは…
競技力や体力向上に有効と考えられる食事
スタディメシ(スタメシ)とは…
学力向上(記憶力・集中力)に有効と考えられる食事
CaFeメシ(カフェメシ)とは…
成長期に必要なカルシウムと鉄分が豊富に含まれた食事をいいます。
これらのメニューは食育実践科の生徒らが栄養価計算もおこないながらメニューを考案し、提供当日は食育実践科の生徒たちが料理を調理し、500円で全校生徒を対象に毎回150〜180食を提供しています!メニュー考案は夏・冬休みの全員の宿題として学校全体で取り組んでいます。また当日は生徒、市役所役員、地域の方々と顔を合わせ、同じ時間に同じものを食べる共食も実施しています。
食事の時間には食べるだけでなく、食育実践科の生徒がマイクを持ってメニューの説明・食育クイズなども行います。
生徒自身による食育指導の実施
毎月1日の全校朝礼で、食育実践科の生徒が全校生徒1800名に向けて食育指導をおこないます。
今回特別に11/1食育指導を担当した2名の生徒さんが、目の前でプロジェクターを用いてパワーポイントで披露してくださりました!!堂々とした立ち振る舞いで、クイズや生徒が興味をそそるエナジードリンクの話をあげながら10分ほど、専門的な栄養の情報も交えた内容でした。
さらに、この日は食育実践科3年生の調理実習を拝見させていただきました(^^)
大きな鯛を手慣れた手つき裁く様子や、各自所有する5本の包丁を巧みに使いながら調理をする様子を見学することができました。
生徒の皆さんが本当にしっかりしており、挨拶・言葉遣い含め礼儀正しい生徒さんばかりでびっくりしました。私よりもしっかりしているような…(笑)
食育実践科の生徒さんが目指す先には、4年生の大学、短大、専門、就職と進路先は様々。
「進学と就職は半分半分くらいだけれど、最近は進学が増えている気がします。」と3年生の食育実践科の生徒さんが教えてくれました。
食育実践科の授業では、ただ作って食べるだけではなく、食べたものが身体を作るという食育が徹底されているのが大変印象的でした。
「各部活動で良い成績があがっているのは、食事が身体を作るという考え方を生徒1人1人が持っていることが要因の一つにあると思います」と曾田先生。
最後に2クラスが作成したお寿司とサーモンのマリネをお昼ごはんに振舞ってくださりました!
とても美味しかったです。ごちそうさまでした🙊💞
花咲徳栄高校の生徒の皆さん、食育実践科の曾田先生、素敵な学校の様子を拝見させていただき、ありがとうございました(*^◯^*)!
これからも食めぐは花咲徳栄高校に密着していきます!
取材後記
運動能力は持って生まれたもの、と考える方もいますが、どんな能力も発揮するためには日々の健康・身体作りが大切です。高校生という時期を考えれば、「食」と成長は切っても切り離せない関係にあります。「食べることの大切さ」を学ぶ花咲徳栄の環境が、人としての礼儀正しさを身に付けさせ、さらに自発的な身体作りの意欲を生み、運動部・文化部強豪校という実績に繋がっていると感じました。多くの取り組みが生徒主導でおこなわれていることに感動しました。本当にありがとうございました。