こんにちは。
野菜ソムリエプロの又野です。
今、旬のピークを迎えている南高梅について書きたいと思います。
【品目】
南高梅(なんこううめ)
【豆知識】
ナンコウバイと呼ばれることもあり、間違いではないが正式にはナンコウウメ。
特性としては、果皮が柔らかく、食物繊維ペクチンが緻密。よって口どけの良い加工品に仕上がる。一方で加工に機械化が難しく手作業が多い為、高価である。
種は大きさの割に小さく、可食部は多い。また、梅の中でも最も大きく育つ。
収穫は他の青梅が樹木からハサミや手などで収穫するのに対し、南高梅は自然落下した完熟果実がある。この様な手間のかかる南高梅は中でも最高値がつく。
旬は青梅と比べて2週間ほど遅い
梅酒に向かない?→味はとてもいいが皮が柔らかくて濁りやすいため、こぞって使われることはない。しかし濁り梅酒としての需要も少なくない。気にならない方は是非挑戦して欲しい。
見た目で一部赤い場合があるが、これは日光による日焼けで品質には問題ない
【旬】
5月下旬〜6月中旬
【主な産地】
和歌山県
【選び方】
大きいもの
打ち実のないもの
黒星病の少ないもの
形がいびつでないもの
多少赤みがある方が甘いと言う見方もある
【調理のポイント】
一度冷凍することにより、エキスが出やすくなる
黒星病のところは食べられるが食感は硬い。→梅酒にしてしまう方法もある。
【保存法】
冷凍か、早めに加工する。
【栄養素100gあたり(一日推奨量)】
クエン酸1.6〜4g(10〜15g)
カルシウム 12mg(500mg-700mg)
【食べ合わせ逸話】
梅干し✖️うなぎ
科学的根拠はなく、むしろうなぎのビタミンB1と梅干しのクエン酸は共にスタミナアップに役立つ。また、クエン酸が胃液の分泌を促し、消化の悪いうなぎのあぶらの分解を促進する。
↓
昔はうなぎのあぶらと梅の酸味がお腹を壊すと信じられていた。
梅干しで食欲が増えると高価なうなぎを食べ過ぎて財布が泣く
などの理由で悪い食べ合わせとされたようです。
ゆうかさん
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南高梅、漬けてみたくなりました!!
熟した梅って生で食べることはできないのですか?
大江亜矢子さん
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手作業で丁寧に作られているのは贅沢ですね!
私自身、透き通ったようなきれいな梅酒を好みがちだったのですが、
味が良い濁り梅酒にぜひ挑戦してみたいです!