こんにちは。
編集長の松林です。
最近私がハマっている料理本を紹介します。
「レシピのないレシピ」
本の中にはレシピはありません。
春・夏
秋・冬
そういえば子供の頃を思い返してみると、親は料理本をほぼ見ることなく魔法のようにご飯を作っていた。
そんな親も最初は本を見て作っていたのだろう、家には何冊かレシピの書かれた本があった。
料理本はある意味メニュー代わり。鮮やかで美味しそうな写真はとても魅力的で 食欲や好奇心をかきたてられて「食べる」気持ちを刺激する。
「これを食べたい」
開きながら親と、そんな気持ちを一緒に楽しんでいた。
昔は料理を作らなかった私も、子供ができて父親になり、作る機会が増えてきた。
「365日のおかず」みたいな本からめぼしいものを見つけ、 書いてある手順を間違えないように。
スマホが登場してからは、検索をして出てきたレシピを見ながら、 注意深く手順を間違えないように、それに沿って作っていた。
これはある意味、家具の組み立て作業のようなものに近いのかもしれない。
手順を間違えないようにという作業、いつからかそれが楽しくないものと感じていた。
食べるってきっと組み立てのような作業じゃないはず。
もっとダイナミックで五感を刺戟するものだったはず。
まずそこに「食べたい」という大きな気持ちがないと「作りたい」にはならないのかもしれない、と思う。
そして「作りたい」は、大きな「食べたい」に後押しをされて、 頭の中の「美味しいイメージ」をカタチにするクリエイティブな作業なのだと、そんな風に思う。
食べたいと感じた後、レシピは世の中にあるものから、 刺激されたものに近いものを見つけ出し作っていけたらいい。
この本と出会い、久しぶりに本気で料理を作りたくなった。
この「レシピのないレシピ集」は、 純粋に食べるという欲を、子供と一緒に感じていける絵本や図鑑のようなもの。リビングに一冊あって、家族みんなで週末は何を作ろうか読むのも面白いと思う。
料理制作は料理研究家の藤野嘉子さん。食材の紹介があり、その食材を使ったメニュー料理が載っている。紹介の文章からも「香り・季節・味・シーン」が伝わってきて、食べたい気持ちが強くなる。
子供が生まれた時、知人が結婚する時、これから食生活が変わっていく人にプレゼントしたら喜ばれる一冊だと思う。
大江亜矢子さん
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「食べたい」という欲を掻き立てる図鑑のような本、ずっと眺めていられそうです!
レシピを探すというより食べたいものを探すというところが素敵ですね!
また、四季によって分かれているのも1年を通して楽しめますね\^^/
本屋さんで見つけてみたいです!!!