赤ちゃんの食事である離乳食。
そもそも離乳とはなにか、みなさんは知っていますか?
離乳とは、母乳やミルクなどの乳汁栄養から幼児期の食事に移行する過程そのものをさしている言葉です。
一般的に1歳6ヶ月頃の離乳食完了期までは、この離乳期間にあたります。この期間に赤ちゃんの食べる機能は乳汁を吸って飲み込む作業から食べ物を噛み潰して飲む作業へ発達し、量、形状、味付け、種類も増えていきます。
離乳食教室に参加すると、離乳食をはじめるためには、首がすわることやお座りができること、食べ物に興味を持つこと、スプーンなどを嫌がらないことを確認してください。と言われるんです。
このスプーンを嫌がらないという項目…
これは、赤ちゃんの持つ原始反射のひとつ『哺乳反射』が関係しています。
この生まれながらの反射をスプーン慣れをさせることで減弱させ、生きるための栄養を食べ物を食べることで得ると教えます。そのためにまずはスプーンを口に入れて嫌がらなくなるように白湯や果汁などで慣れてもらう必要があるのです。
私たちが当たり前にやっている物を食べるという作業も赤ちゃんにとっては初めてのこと。
赤ちゃんは生きるために必死です。
振り返ってみると現代日本では、なかなか『生きるために食べる』と意識している人は少ないんじゃないでしょうか?
赤ちゃんは生命力に溢れているなんて言われるのも納得ですが、この食べ物を食べるという行為は赤ちゃんだけでなく私たち大人もやっていることですから、食事はどんな人にとっても『生きるための時間』なことには変わりないですよね。
また、この当たり前の行為ができるのも、
育ててくれた両親の苦労があってこそと思うと、
食事の時間もより大切なものなんだなと感じますね!
ぜひスプーンを使う機会にはそんな大切さも思い出してみてくださいねー!