東京家政大学の ”食育のチカラ” に迫る!

こんにちは!食めぐ編集部の石垣です。

先日、私の母校「東京家政大学」に行って参りました。

仕事で行けるなんて嬉しかったです😆✨

今回は食育活動に熱心な東京家政大学を取材しました!

東京家政大学は創立137年「女性の自主自律」を建学の精神とし、家政学部・人文学部・健康科学部・子ども学部で約7000人の女子学生が日々学んでいます。

まず、東京家政大学の食育活動で特徴的なのが

ヒューマンライフ支援センターの存在!

ヒューマンライフ支援センターはHuman Life Plazaの頭文字をとって、通称 Hulip(ヒューリップ)として学内で親しまれています。

1つの学部・学科で食育活動をおこなうのではなく、Hulipでは学内の学部、学科の学びを横断的に捉え、枠を超えて、学生の意欲が食育実践に繋がるよう支援しています。

他大学では単発になりやすい食育活動を東京家政大学が継続しておこなえるのは、Hulipがパイプ役として、学校を行政、他の公的機関・企業等とを繋げているから!


ヒューマンライフ支援センター(Hulip)内野美恵准教授に取材させていただきました。

東京家政大学の食育活動のコンセプト
「地域0-100歳のニーズに学生の学びで応える」

学生の学びに支えられた新鮮な発想と熱意ある行動力が大学と地域を繋いでいます。


子育て支援 森のサロン部門

地域の0〜3歳の親子を対象とした子育て支援事業

0歳~3歳児のお子さんを持つ家庭を対象とし、地域で子育てしている方はどなたでも参加できます。さまざまな人が「であい」「ふれあい」「学びあい」「そだてあい」、”ほっ”と一息つける場所。学生の手作りおもちゃやオリジナルの食育遊具でお子さんも大満足!平成15年より地域の0~3歳の親子に向けて「ヒューリップすくすくサロン」を実施してきました。平成22年4月からは、板橋区より地域子育て支援拠点事業の委託を受け、『森のサロン』と改名。今では常設運営となり、平日10:00~16:00(12:00~13:00 Close)で、毎日開催しています。いつものあそび場のひとつとして、お友だちや地域の方との出会いの場として、たくさんの方に喜ばれています。


自ら進んでサロンを手伝う学生もいっぱい!

北区高齢者ふれあい食事会

北区在住の65歳以上の方を対象に、高齢者の孤独感や社会参加を促す事を目的とし、月に1〜2回、学生食堂で学生ボランティアと昼食を楽しみながら交流を深めるイベントをおこなっています。栄養に配慮した大学ならではの食事メニューの提供や食事後のミニイベントが大好評で参加者のみなさまから大変好評をいただいております。

そして、Hulipでは地域のニーズに応えながら、学生が学びを通して成長できる活動も積極的におこなっています。

大学への要望やニーズに学生の学びで応えるをモットーに、学生の能力開発、社会貢献につながる事業のコーディネートを行っています。学生は主に、企業とのコラボレーション企画でのレシピ開発、各地で開催される食育イベントや子育てイベントにボランティアとして参加しています。

㈱LOFT×東京家政大学コラボレーション企画


カロリーを管理できるお弁当箱「カロリーBENTO」

東京家政大学とロフトがコラボしてお弁当箱をつくりました。
各サイズに応じたカロリーのレシピブック付き。
400ml~850mlの4種類のサイズのあるお弁当箱には、弁当箱のサイズに応じて、400cal~850calで作れるレシピが10メニュー掲載されたレシピブックがついています。
こちらのレシピは、すべて東京家政大学の学生さん達に考案してもらったもの。
カロリーの管理だけでなく、栄養バランスもしっかりと考えられています。


たとえば、こんなお弁当のレシピがついています。このお弁当は約550cal。若い男性の方がお弁当を作るきっかけに!


カロリーBENTOは販売売上1億円を超えるメガヒット商品!*現在は販売を終了しています。

 

東武百貨店 ×東京家政大学

地域の東武百貨店池袋店レストラン街全50店舗とコラボレーションし、話題となる味噌を使ったオモシロメニューを創作。!1店舗に学生1名が担当としてメニューを開発!期間限定でしたが、あまりの人気で定番メニューになった商品もあるんです!

ファミめし女子部×東京家政大学

働く女性におすすめのメニュー3種類を開発!

校舎内に2003年からファミリーマートの店舗を運営しているご縁もあり、2012年〜2014年まで商品の共同開発を行っていました。

“働く女性に食べてもらいたいメニュー”をテーマに、家政学部や短期大学部で管理栄養士・栄養士の授業を専攻する学生9名と、約30名の女性で構成されるファミリーマートの商品開発プロジェクトチーム「ファミめし女子部」が共同開発いたしました。学生たちがレシピを考案し、「ファミめし女子部」のメンバーと意見交換をしながら、商品の開発を行いました。商品パッケージは東京家政大学の造形表現学科の学生がデザインしました。

東京家政大学の強みは「衣食住」全ての学部・学科が存在すること!

栄養科がレシピを考え、造形科がパッケージをデザイン!そしてお子様向けの企画であれば、児童科・森のサロンとも連携します!

「たくさんの企業が東京家政大学と一緒に活動する理由がわかりますね!」

企業と一緒にお仕事することは、就職後のスキルとしても絶対に役に立ちます!

そして、この春新しく始まったプロジェクト!

農林水産省が支援する農業女子プロジェクト”はぐくみ”に新たな仲間として、「東京家政大学」が加わりました!

その名も
「東京家政大学ワークライフバランスin農業女子プロジェクト」

「“農業”は女性にとって持続可能な働きやすい就労先なのではないか?」という仮説のもと、「職業としての農業」の可能性について紐解いて行くことを目的に活動をスタートしました。

「農業が自分の人生を豊かに幸せに彩る可能性に気づくこと」「食に関わる様々な社会問題を解決するコミュニティビジネスとしての農業の可能性」を探ることを2大目的として、女性農業者のワークライフバランスを創造します。

最後に!

東京家政大学で忘れてはいけない活動がこちら!

食育基本法が制定された13年前から続く”食リンピック”

食リンピックとは東京家政大学の有志団体が主催する競技・ゲームを通して学べる食育イベント!地域の方、協賛団体、学生スタッフによる手作りの楽しいイベントです。この東京家政大学の食リンピックはブームになり、現在では全国の食育団体・教育機関でも食リンピックを開催するようになりました!

編集後記

今回の取材で印象的だったのが、東京家政大学の食育イベントの多くが1回きりではなく、継続して活動されているところ。食育イベントというのは、予算上の問題もあり継続が非常に難しいもの。東京家政大学ではHulipが中心となり地域・企業と連携することで、継続ある食育活動を実現しています!

学生時代、Hulipの活動はもちろん知っていましたが、今回の取材を通して改めて母校の食育活動を知ることが出来て本当に勉強になりました。

ちなみに食めぐ編集部には、私以外にあと2人東京家政大学の卒業生がいます!


2018年卒 管理栄養士 軍司結衣


2018年卒 管理栄養士 山田菜月


学生時代に軍司が応募したレシピ!昭和産業グループ「こめ卵コンテスト」

これからも東京家政大学に密着して皆様に家政大学の食育活動をお伝えしていきます!
楽しみにお待ちください^^//

職業:パパさん
資格:東京農業大学 食農教育研究室 メディアアドバイザー
好きな料理、食べ物:ステーキ・お肉なら何でも大好き!
休みは20kmラン!銭湯に行って焼酎ハイボールを飲むのが日課
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