二十四節気の食ネタについてお届けします。
2024年1月20日(土)は大寒(だいかん)の日
期間は1月20日(土)から2月3日(土)まで。
大寒とは『最も寒さが厳しい頃』という意味があります。その名の通り、一年の最低気温を記録することが多いのがこの時期です。
二十四節気の24番目が大寒で、次の立春が1番目となり、立春を迎えると暦の上では春になります。大寒の最終日2月3日は節分です。旧暦のころは、立春が新しい年の始まりを意味していたので、節分の日におこなう豆まきは、一年の邪気払いをして新しい年を迎える年越しの意味も含まれています。
【旬のさかな 】ワカサギ
【旬のやさい 】菜の花
【旬のくだもの】伊予柑
【大寒の食ネタ】
寒の時期には、寒い時期ならではの食文化が見られます。
手が切れるほど冷たい『寒の水』は清らかで、霊力もあると考えられていました。寒の水でついた餅を『寒餅』といいます。寒の水は、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくいためか長期間腐らないとされ、汲み置きして薬や料理に使う家もありました。そして『寒仕込み』の酒・醤油・味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。
その他にも『寒卵』『寒海苔』などがあり、寒の時期のものは上質で栄養価も高いといわれています。特に大寒に産まれた卵を『大寒卵』と呼び、尊ぶようになりました。
【大寒のおすすめ食材】寒魚
寒魚とは、寒の入りを迎える小寒から、寒さが最も厳しい大寒に旬を迎える魚や貝を指します。
この時期に美味しい魚は『寒』を付けて呼ぶことが多く、寒ブリ・寒サバ・寒タラ・寒シジミなど。これらの魚は、春に産卵を迎えるために必要な栄養を蓄えているので脂がのっています。その結果、うま味成分が増して高栄養価となります。