『啓蟄(けいちつ)』

二十四節気の食ネタについてお届けします。
2023年3月6日(月)は啓蟄(けいちつ)の日
期間は3月6日(月)から3月20日(月)まで。

啓蟄とは、「冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃」という意味で、春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。
『啓』には「開く」「開放する」などの意味があり、『蟄』には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という意味があります。虫という漢字はもともと蝮(まむし)をあらわす象形文字で、昔は昆虫に限らず、蛇(へび)や蜥蜴(とかげ)、蛙(かえる)なども虫と呼ばれていたそうです。

啓蟄は、本格的な春(春分)を迎える直前の季節です。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時季でもあるので、旬の食材を使ったお料理で体調を整え、新しい季節を迎えましょう!

【旬のやさい】薇(ゼンマイ)
【旬のさかな 】ホタルイカ
【旬のくだもの】いちご

【啓蟄の食ネタ】
今回は旬のホタルイカについて少しお話ししたいと思います。
暗い海の中でホタルのように美しい発光をするイカであることが「ホタルイカ」の名前の由来です。3月になるとホタルイカの一大産地である富山湾での漁が解禁され、身入りがよく、味のよいホタルイカが出回ります。鮮度が落ちるのが早いため、船上で釜茹でされたものが多く流通されています。酢味噌を付けて食べるのが一般的ですが、バターと醤油で炒めたり、菜の花やアスパラといった春野菜との相性も抜群です。
ホタルイカには鉄や亜鉛といった不足しがちなミネラルや、ビタミンA、ビタミンEといった脂溶性ビタミンが多く含まれています。中でも亜鉛やビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。亜鉛については免疫反応にも関与しており、感染症から身を守るためにも積極的に摂りたい栄養素です。

今年はホタルイカ不漁というニュースをみた方も多いと思います。旬のこの時期、楽しみにしている方もたくさんいるので心配ですね。

 

職業:フリーランス
資格:食育インストラクター
好きな料理、食べ物:旬のもの♪
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