二十四節気の食ネタについてお届けします。
『啓蟄(けいちつ)』
2025年3月5日(水)は啓蟄(けいちつ)の日
期間は3月5(水)から3月19日(水)まで。
啓には「ひらく」、蟄は「土中で冬ごもりしている虫」という意味があります。
寒さが緩んで春の陽気になってきたことで、土の中から虫たちが動き出す季節のことを指します。
土の表面を覆っていた雪も解け、土自体に日が当たるようになってくるため巣の中も暖かくなり、
春を感じた虫や冬眠していた生き物たちが動き出す季節のことを表します。
啓蟄の頃に鳴る春雷(しゅんらい)を、「虫出しの雷(かみなり)」、略して「虫出し」などといいます。
この雷の音にびっくりして、虫たちが飛び出してくるとも伝えられています。
【旬のさかな 】サヨリ 【旬のやさい】新玉ねぎ 【旬のくだもの】イチゴ
【サヨリの食ネタ】
「春を告げる美しい魚」と言われるサヨリは、寿司屋や割烹料理店でも扱われている高級魚のひとつです。
サヨリは大きさに応じた呼び名がある出世魚で、20cm程度の小さいものは「エンピツ」、40cmほどの大きさがあるものは「カンヌキ」と呼ばれます。
江戸時代には贈答品とされることもあった魚で、昔から高級魚として扱われてきました。
【サヨリの栄養素】
サヨリは低脂肪で魚類では珍しくビタミンCを多く含む魚です。
このビタミンCには、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めるほか、風邪や感染症などを予防する効果があります。 他にも、タンパク質、脂質、ビタミンB群(ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸)、
ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンなど多くの栄養が含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「高血圧の予防」「貧血の予防」などの健康効果があります。