二十四節気の食ネタについてお届けします。
2025年1月20日(月)は大寒(だいかん)の日
期間は1月20日(月)から2月2日(日)まで。
大寒は、『一年で寒さが最も厳しくなる頃』といわれています。
その一方で、『三寒四温(さんかんしおん)』という言葉を耳にし始めるのもこの時期。寒い日が三日続くと四日目は暖かくなり、寒さのなかにも春が近いことを感じられる頃でもあります。
【旬のさかな 】公魚(わかさぎ)
【旬のやさい 】小松菜(こまつな)
【旬のくだもの】伊予柑(いよかん)
【大寒の食べもの】
大寒の時期に仕込んだり、寒の水を使って作られたりしたものは、縁起がよいとされています。
●大寒卵
大寒の初日に生まれた卵のことを『大寒卵』といいます。大寒卵は栄養価が高く、縁起がいいといわれています。
●寒餅
寒餅とは、寒の水で炊いた米を使った餅のことです。寒の水を使うことで、餅に縁起の良さが伴うといわれています。
また、寒の水は『一年間腐らない』といわれるほど雑菌が少ないため、長期保存する食べ物を作るのに最適とされていました。
●甘酒
一年で最も冷え込む大寒の時期は、体を温めるために甘酒がよく飲まれていました。寒の水は清らかで澄んだ水であり、品質が非常に高いことから、大寒の時期に仕込んだ甘酒はおいしく新鮮だといわれています。
●味噌
寒の水には不純物が少なく腐りにくいとされているため、味噌をゆっくりと均一に発酵できます。均一な発酵環境は、麹の甘さや大豆の旨味を最大限に引き出す要因となり、深みのある味わいの味噌作りにつながります。
●大寒時期の魚介類
大寒の時期は、海や川の水温も下がります。魚たちは寒さを乗り越えるために脂肪をため込み始めます。大寒の頃の魚の身には脂が豊富にのり、その食感や味わいが格段に豊かになります。特に貝類やぶり・さば・さわら・しじみなどが非常においしくなります。
寒の時期に生まれ育った食材を取り込むことで、心身を清めようという意味合いがあったとされています。現代でもぜひ取り入れたい習慣です。