二十四節気と食ネタについてお届けします。
2023年2月4日(土)は立春(りっしゅん)の日
期間は2月4日(土)から2月18日(土)
立春とは、暦上で春が始まる日であり、「二十四節気」の最初の節気です。二十四節気は、太陽が動く道である黄道を24等分して名称をつけたもので、季節を知るために用いられます。立春は太陽が黄経315度の位置に来た日と定義されており、例年2月4日頃です。
二十四節気には節気のほかに、季節の移り変わりの目安となる「雑節」があります。雑節は、日本の生活に基づいて生まれた日本独自の文化です。節分は「季節を分ける」という意味を持つ雑節で、「立春・立夏・立秋・立冬の前日」を指します。本来、節分は1年に4回ありましたが、大晦日にあたる立春の前日だけが重視され、節分の日として定着したそうです。
【旬のさかな】ふぐ
【旬のやさい】ふきのとう
【旬のくだもの】キウイフルーツ
【ふきのとう(蕗の薹)の食ネタ】
「春の使者」とも呼ばれる「ふきのとう」、雪解けの土の中から顔を出す春の訪れを告げる山菜です。独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせ、冬の間にこわばっていた体を目覚めさせてくれます。
【効能】
ふきのとうは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ老化防止に働くビタミンE、骨や歯を形成するのに役立つカルシウムやビタミンK、マグネシウム、貧血予防・改善に働く鉄や葉酸、さらに余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つカリウムなど、さまざまな効果が期待できます。
【選び方と保存方法】
ふきのとうは、形が丸く、緑色の鮮やかなものが良品です。つぼみが開き、花が咲くと苦みが強くなるので、つぼみがかたく閉じているものを選びましょう。ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存することが可能ですが、日が経つと香りが薄くなってしまうので、2~3日で食べきるようにしてください。食べきらないときは、アク抜きしたものをビニール袋に入れ、冷凍庫で保存することも可能です。使う時は、そのまま自然解凍で使用できます。
【歴史】
日本原産と言われるふきのとうの歴史はとても古く、縄文時代から食べられていて、平安時代にはすでに栽培が始まっていたとされています。冬眠から目覚めたクマがまず最初に好んで食べるといわれています。冬の間にたまった余計なもの排出してくれる作用があることを動物たちも知っているようです。