『処暑(しょしょ)』

二十四節気と食ネタについてお届けします。

2022年8月23日(火)は処暑(しょしょ)の日
期間は8月23日(火)から9月7日(水)

「処」という文字には「とめる」「とまる」などといった意味があり、この時期から次第に暑さが収まってくるとされています。日中の蒸し暑さは残るものの、朝夕には涼風がそよぎ、日が落ちて聴こえてくる虫の音に秋の気配を感じるようになります。
夏の厳しい暑さによる疲れが蓄積し、夏バテに罹りやすい時節でもあります。水分・栄養補給をしっかりと行い体調を整えましょう。また、昔から処暑の頃は台風が発生しやすい時期とも言われています。備蓄品のチェックなど早めの備えも大切です。

【旬のやさい】ナス
【旬のくだもの】梨
【旬のさかな 】秋刀魚(サンマ)

【処暑の食ネタ 】秋の七草

「七草粥」の風習で知られる「春の七草」ほど広まっていませんが、秋にも七草があるのご存知ですか?秋の七草とは、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ下記の2首の歌にちなんでいます。

●「秋の野に 咲たる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」 (万葉集)
●「萩の花 尾花葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなえし) また藤袴 朝顔の花」 (万葉集)

歌の中にある「朝顔の花」については、朝顔・昼顔・ムクゲ・桔梗など諸説ありますが桔梗が有力とされています。秋の七草は、春の七草のように粥にして食べたり、というようなことは特にありません。平安時代貴族は、秋の七草が咲いていた花野(はなの)を歩きながら歌を詠むという風流な遊びをして目で見て楽しんだそうです。

女郎花(オミナエシ)
薄(ススキ)
桔梗(キキョウ)
撫子(ナデシコ)
藤袴(フジバカマ)
葛(クズ)
萩(ハギ)

秋の七草の簡単な覚え方は、上から頭の文字をつなげて「お好きな服は(オスキナフクハ)」という覚え方が一般的に広まっています。

 

職業:フリーランス
資格:食育インストラクター
好きな料理、食べ物:旬のもの♪
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