『立春(りっしゅん)』

二十四節気の食ネタについてお届けします。

『立春(りっしゅん)』
2022年2月4日(金)は立春(りっしゅん)の日。期間は2月4(金)から2月18日(金)まで。

立春は二十四節気の第1節目、最初の節気です。旧暦では一年のはじまりは立春からと考えられていたため、節分や八十八夜など季節の節目の行事は立春を起点として定められています。

【旬のさかな 】 鯛
【旬のやさい】芥子菜(からしな)
【旬のくだもの】八朔(はっさく)

【立春の風習】
・「立春大吉(りっしゅんだいきち)」を玄関に貼る
立春の早朝には、禅寺で「立春大吉」と書かれた厄除けの札が貼り出されます。新年が始まる立春の朝に立春大吉の札を貼ることで、一年の無病息災を願いました。
立春大吉の文字は左右対称で、縦書きにすると裏から見ても立春大吉と読むことができます。そのため、家に入ってきた鬼が振り返って札を見たときに「この家にはまだ入っていない」と勘違いして家から出ていくとされ、厄除けになると考えられていました。

・「若水(わかみず)」を飲む
元日の朝一番に井戸から汲んだ一年で最初の水のことを「若水」といい、神棚に供えたり、お茶や食事の支度に使いますが、もともとこの若水は立春の行事でした。一年で一番初めに汲まれた若水には、邪気を払ったり、若返る力があると信じられてきました。若水で淹れたお茶を「福茶」といい、煎茶やほうじ茶に結び昆布や小梅を入れて飲みます。

【立春の食ネタ】
・「豆腐」を食べる
古来より「白い豆腐は邪気を払う」とされ、身を清める食べものとして扱われてきました。立春の前日である節分に豆腐を食べると穢れや罪を追い払うことができ、立春に豆腐を食べると清めた身体に福を呼び込むことができるといわれています。
節分・立春に食べる豆腐のことを「立春大吉豆腐」といいます。立春大吉豆腐を食べる際は、縁起がいいとされる白い豆腐のままいただきましょう。豆腐には、たんぱく質をはじめ、豆腐の脂質に含まれているリノール酸や、豆腐の甘みの元となっているオリゴ糖、大豆イソフラボン、カルシウムやビタミン類も多く含まれています。

かつて立春は一年の始まりであり、新しい年の息災を願う大切な日でした。現在でも暦の上では春の始まりを意味し、寒さの厳しい頃に訪れるとはいえ、次第に長くなる日や梅の花が咲き始めるなど、春の息吹を感じることができる季節です。

職業:フリーランス
資格:食育インストラクター
好きな料理、食べ物:旬のもの♪
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