二十四節気と食ネタについてお届けします。
2022年1月20日(木)は大寒(だいかん)の日。
「大寒」は二十四節気の第二十四節目で「立春」から始まる二十四節気一年の最後の節気です。期間は1月20日(木)から2月3日(木)まで。
大寒は「厳寒期」。その名前の通り、一年の中で一番寒い時期になってくるがその中にも春の兆しが感じられるということです。
大寒は、寒中見舞いでおなじみの「寒中」にあたります。寒中に出すのが「寒中見舞い」で、立春を過ぎると「余寒見舞い」となります。
寒さの厳しい寒の時期に鍛錬すると心身共に向上するとされたため、「寒稽古」「寒中水泳」などをする風習もあります。その他にも寒い時期ならではの行事や食文化が多くみられますね。
【旬のさかな 】わかさぎ
【旬のやさい】ごぼう
【旬のくだもの】キンカン
【大寒の食ネタ】
手が切れるほど冷たい「寒の水」は、清らかで霊力もあると考えられていました。寒の水でついた餅を「寒餅」といいます。寒の水は、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくいためか長期間腐らないとされ、汲み置きをして薬や料理に使う家もありました。そして、「寒仕込み」の酒、醤油、味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。その他にも「寒蜆(しじみ)」「寒海苔」などがあり、寒の時期の食材は上質で栄養価も高いといわれています。
特に大寒の日に生まれた卵、通称「大寒卵」を食べると運気が上がると言われています。昔は、冬の寒さが起因となり、鶏の産卵数が極端に少なくなりました。さらに、その寒さゆえに、鶏は水の摂取量が減り飼料を多く食べたのです。そんな環境で産む卵は、一年のうちで最も栄養価が高い卵になりました。「大寒の日に生まれた卵を食べると健康になれる」と言われる所以ですね。