『立冬(りっとう)』

二十四節気と食ネタについてお届けします。

『立冬(りっとう)』
2020年11月7日(土)は立冬(りっとう)の日
期間は11月7日(土)から11月21日(土)
※立冬は毎年11月の7日か8日になります。
2020年は11月7日です。

立冬には「はじめて冬の気配が現れてくる日」という意味があります。秋も終わりに近づき、だんだんと冬らしく寒くなっていく時節です。
(立春、立夏、立秋、立冬など、「立」という漢字には新しい季節になるという意味があります)

季節の変わり目となる立冬の頃は、朝晩の気温がグッと低くなり、一日の寒暖差が最も激しくなる時期でもあります。例年、東京で木枯らし一号が観測されるのもこの時節です。

【旬のさかな 】牡蠣
【旬のくだもの】柿
【旬のやさい】人参

【立冬の食ネタ】人参
ニンジンの原産地は中東のアフガニスタンといわれています。そこからヨーロッパに伝わった「西洋系」と、中国などアジアに伝わった「東洋系」とに分かれました。
主なものは西洋系の「三寸人参」「五寸人参」や、東洋系の「金時人参(京ニンジン)」「島ニンジン」などがあります。
国内で一般的に流通しているのはオレンジ色の西洋系「五寸人参」です。東洋系「金時人参」は、関西地方で主におせち料理や京料理などで重宝されています。

「五寸人参」は秋から冬にかけてが旬。甘みがあり栄養が豊富で最もおいしい時期です。
「金時人参」は冬から初春がシーズンで、お正月料理の煮しめには欠かせないニンジンです。

ニンジンには英語名の「キャロット」が名前の語源となっているくらい、「カロテン」が豊富に含まれています。
ニンジンに含まれる「β-カロテン」は免疫力を高める効果や抗酸化作用があり、がんや生活習慣病予防に良いといわれています。
その他にも体内で「ビタミンA」に変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などにも効果もあるようです。
「βカロテン」は皮の下に多く含まれているため、皮をできるだけ薄くむくか、よく洗って皮ごと調理するのがオススメです。
またニンジンの「カロテン」は油との相性が良いので、揚げ物や油炒め、バターソテーなどで共に摂取することでカラダへの吸収率が高まります。

西洋系ニンジンのオレンジ色は「カロテン」ですが、金時人参などの赤い色はトマトなどに含まれる「リコピン」といわれる栄養素です。
これも「カロテン」の一種ではあるのですが、「β-カロテン」とは違い、ビタミンAには変化しません。しかし「リコピン」そのものに抗酸化作用があり、「β-カロテン」や「ビタミンE」の何倍もの効果があるといわれています。

ニンジンを選ぶ際のポイント!
★全体がなめらかなオレンジ色で皮に張りのあるもの。
★葉の切り口の軸が小さいもの(果肉がやわらかい傾向にあります)

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