小暑の末候 『鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)』

二十四節気(七十二候)と食ネタについてお届けします。

小暑の末候:鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
2020年7月17日~7/21日

5月頃に産まれた雛たちが、飛び方や獲物の捕り方を学びながら「巣立ち」の準備をする時節です。鷹は飛翔力と獲物を捕獲する能力に秀でていて、鷹狩りに用いられるなど、猛禽類の中では昔から人に身近な存在だったようです。

【旬のやさい】みょうが
【旬のくだもの】マンゴー
【旬のさかな 】鰻(うなぎ)

【小暑 末候の食ネタ】鰻(うなぎ)
日本ではこの小暑の時季に土用入りをし、土用の丑の日(2020年は7月21日、8月2日)には夏バテ予防に鰻を食べる風習があります。

鰻を食べる風習が一般にも広まったのは江戸時代。一説によると「夏は売上が落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に『本日丑の日、土用の丑の日うなぎの日、食すれば夏負けすることなし』という看板を立てたところ、それが大当たりしてこの風習が定着したのだそう。
実際、鰻にはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれていて、夏バテ防止にはピッタリの食材といえます。

また、関東と関西ではその調理法に違いがあるようです。
関東はさばく際は、背開き。
一説には関東は武士の文化が強く切腹を嫌った為なのだそう。焼き方は一度焼いて、蒸した後にタレをつけて焼き上げます。
一方関西では、さばき方は腹開き。
関西は商人の文化が強く、腹を割って話すのが好まれたからとも言われています。また関西では蒸さずにそのままタレをつけて焼き上げるという違いがあります。
同じ食材でも、地域や文化により様々な調理の仕方があって興味深いです。

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