こんにちは。
編集長の松林です。
「体がだるい・疲れが取れない・やる気が出ない・・・」
私たちの体は食べたもので作られています。
食べ物と体の繋がりをしっかりと学ぶと身体も心も整えることができます。実は今回、アロマと食育は密接な関係があるのではと思い、アロマを学べる学校 アロマテラピースクール「 ラヴァーレ」様を取材させていただきました。
アロマスクール ラヴァーレ主宰 菅野千津子様(正面奥)
ーーアロマテラピーについて教えてください。
アロマテラピーという言葉は、20世紀の初め、フランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォセが研究中の事故で火傷をおい、ラベンダーの精油に浸したことをきっかけに研究を始め、後にこれをアロマテラピーと命名しました。(Aromatherapyは、フランス語読みでアロマテラピー、これを英語で読むとアロマセラピーとなります)
アロマテラピーは、ハーブなどの植物の花、葉、果皮、樹皮などから抽出した精油(エッセンシャルオイル)を用いて、心身をリフレッシュさせたりするのが一般的です。 精油は揮発性、芳香性のエキスで、主に水蒸気蒸留法、圧搾法などで抽出されます。この精油は、それぞれの植物によって特有の香りと作用をもち、アロマテラピーでは、これをさまざまな目的で利用します。
エッセンシャルオイルは「植物のホルモン」
精油は『植物のホルモン』とも言われています。人間が生きていく上で不可欠なホルモンと同様に、植物も害虫から身を守ったり、受粉のために必要な成分です。 アロマテラピーは、この精油の成分を利用して、心身のリフレッシュやリラクゼーション、美容などのために役立てようとするもので、熱の力で揮発させ、その成分を吸引したり、キャリアオイルなどで希釈して皮膚に塗布したりして利用します。
ーー香りでリラックス・気分転換する以外にも活用が?
もちろんです!経験のない方の中には、「良い香りを嗅いでリラックスする」「精油の香りで気分転換を」といった印象しかない方も多いかもしれませんが、アロマテラピーはとても奥が深く、さまざまな利用法があります。 日本にアロマテラピーが伝わってからの歴史はまだ浅く精油も雑貨としての扱いですが、イギリス、フランス、アメリカなどでは古くから広がりを見せ、ヨーロッパの一部の国では、薬として扱われており、処方箋がないと手に入らず、メディカルアロマテラピーとして医療に取り入れています。
ーーメディカルアロマテラピー?初めて聞いた言葉ですね。
カップや洗面器にお湯を張り、数滴入れて吸引したり、皮膚に塗布すれば分子が小さいため血流に届くことができます。アトピーやメタボリック症候群、更年期障害、認知症などに効果があるといわれる精油や配合もあります。アロマテラピーは、決して難しいものではありませんが、間違った用い方をすると、体に良くない影響を及ぼす場合がありますので、精油の作用や取り扱い方法、禁忌事項など、正しい知識を身につけ、安全に楽しむことが大切です。
ーー皮膚に塗布して大丈夫?
もちろん大丈夫ですが注意も必要ですね。当校で扱う精油は100%天然成分です。本来、精油は、原則として100%天然成分で、アルコール希釈などをしていないものだけを指します。200~300種類以上もの種類の精油が存在しますが、抽出するためには、きわめて多くの量を必要とするため、1本で大変高価なものもたくさんあります。希釈したものや香料などを添加したオイルは、『ポプリオイル』『アロマオイル』などと呼ばれ、精油と混同される方もいますが、精油は全く別の物です。また精油は植物・ハーブから抽出していますので農薬が使われていないかも注意が必要です。
今までハッキリしなかったアロマセラピーの効果を”見える化”!
ラヴァーレではメディカルアロマアンチエイジング研究所を設立し、「アロマでアンチエイジング」 をテーマに、今までハッキリしなかったアロマテラピーの効果の”見える化”に取り組んでいます!
アロマの今までの「なんとなく気持ちが良い」「効果があるような気がする」といった主観的な評価から、各種血液検査や生理検査などの医療機器を用い効果を数値で表し、“見える化”することによって客観的な評価を行い、具体的にどのような効果があるかを銀座医院と一緒に検証しています 。
2019年6月14日(金)~16日(日) パシフィコ横浜で開催された「第19回日本抗加齢医学会総会」にて、メディカルアロマアンチエイジング研究所(運営 アロマスクール ラヴァーレ)と銀座医院の取り組みが「アロマオイル塗布における各種ホルモンへの影響について」として発表されました。
今回の学会発表では、精油(エッセンシャルオイル)の塗布により、認知症に効果のあるBDNF(脳由来神経栄養因子)が大幅に増えたことが実証されました。現在認知症に対する4種類の保険薬剤の効果は限定的で、新薬の開発も停滞していることもあり、改めてアロマテラピーのアンチエイジング効果に全世界が注目する発表になりました。
【BDNF:脳由来神経栄養因子について】 BDNFは記憶に関わる海馬に高濃度で存在し、特異的受容体TrkB(tyrosine kinase receptor B)と結合し、神経細胞の成長を促し、記憶、学習などの機能を発現する。一方加齢とともに減少するため、認知症への応用も期待されている、また、海馬の萎縮を伴うアルツハイマー型認知症では健常者と比べBDNFが減少していることもわかっている。ただし過多で神経毒性を持つ。
先日は常葉大学公開講座「アロマで健康!いきいきライフ!メディカルアロマでアンチエイジング」にも登壇!
メディカルアロマがどんどん広がっています!
アロマを学べる学校 アロマテラピースクール ラヴァーレ
取材後記 病気の予防をしながら健康を目指す!アロマテラピーの考え方・実践はまさに食育そのもの。食育では食の選食力を磨くことにより、一次予防・健康に繋げます。アロマテラピーでは植物天然成分100%の精油を使い、健康を叶えます。今回の取材ではアロマと食育の親和性をしっかり認識することができました。ラヴァーレの”効果を見える化する”取り組みにより、近い将来、メディアカルアロマがますます注目されていくと思います。今後食めぐ編集部でも「アロマの力」に食の知識を絡めたプロモーションを展開していくことで、ますます世の中の健康に貢献していきたいと思います。
山田裕理奈さん
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はじめまして!
アロマ効果の見える化とても興味があります!
私も家でアロマの香りでいつもリフレッシュさせていただいております!”健康”という繋がり中で食という面からも是非ご協力できたらと思います!
吉田 楓さん
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編集長!
アロマとても興味あります!
どのアロマがどんな効果があるのか、ぜひ教えてください!
効果を具体的に見える化して、示せるようになったらもう医学ですね!
多くの方の症状を和らげられたら素敵です♪
金子典世さん
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アロマテラピーが薬や医療分野での活躍が期待されているなど、驚く内容ばかりでした!
癒しだけではないアロマテラピーの可能性、今後の進展情報がとても楽しみです!
伊藤美有さん
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アロマにはとても興味があって
お家においてみたいな!と思っていました!
リラックス効果だけでなく、医療に取り入れられているのは驚きでした!!!
三溝理沙さん
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特に柑橘系のアロマが好きなのですが、なんとなくリラックスできるという理由だったので、実際に数値化されると説得力もあり興味深いですね!今後の進歩が楽しみです!
柳下竜也さん
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五感の中でも嗅覚って一瞬で気分や気持ちを変えてくれますよね。
人によって味覚以上に好き嫌いが多い気がしますし、リラックス効果も絶大な気がします。‥‥と、言いながら自宅では何も取り入れていないのが現状なのですが‥‥。。
ちょっと意識してみます!
一原沙和子さん
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アロマの奥深さに驚きました!
認知症にまで効果があるんですね!
奥が深いからこそ知識をつけて正しく使用していきたいですね。