農林水産省 関東農政局 【取材】

こんにちは!
食めぐ編集長の松林です。

先日、農林水産省 関東農政局に「国の食育の取り組み」について取材に行って参りました!

取材の目的は、国の食育活動を食めぐから発信することで、食めぐメンバー・企業の皆様の食育活動の幅がきっと広がると思ったためです。

当日は、行政の最前線で食育推進を担当している鶴岡様、丸山様にご対応いただきました。

関東農政局は、さいたま市中央区にある農林水産省の地方支分部局で、茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・長野県・静岡県の食育推進を担当しております。

農林水産省 関東農政局 経営・事業支援部地域食品課 地域食品課長 鶴岡様(左)
農林水産省 関東農政局 経営・事業支援部地域食品課 課長補佐(食育推進) 丸山様(右)

皆さんは第3次食育推進基本計画をご存知ですか?

食育推進基本計画とは、食育基本法に基づき、食育の推進に関する基本的な方針や目標について定めています。

この第3次計画とは平成28年度から平成32年度までの5年間を期間として、食育推進における5つの重要課題と21の目標を定めております。

現時点で達成出来ている計画はわずかまだ3つです。

③地域等で共食したいと思う人が共食する割合

⑥中学校における学校給食実施率

⑫食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業の登録数

この現状について鶴岡様よりお話をいただきました。

 

鶴岡様は関東農政局での業務の傍ら、食育コンシェルジュとして、ボランティアで民間企業の食育活動の講師を担当したり、小学生の食体験プロデュース、江戸東京野菜を広める活動も精力的におこなっています。

〜食育について〜

食育に興味を持ってもらうために、大切なのは、まずは「食」を楽しんでもらうこと。食の知識・栄養・1次予防に興味を持ってもらうために、「食」が楽しいと感じてもらえる事が大切だと思います。

「食育とは食べ物を選ぶ力を養うこと」

これまで好評だった取り組みで、小学生にスーパーの店頭で販売員を体験してもらう活動をおこなった。何を伝えたら商品が売れるのかを自分で考えてPOPを書いてみる、そうすると自然と商品特長・栄養も覚えて、何よりその食材がどんどん好きになる(笑)

農業体験でもただ作ることだけでなく、自分が作ったものをいくらで売るかまで考えてもらうことが大切!例えば、”大根” こんなに一生懸命作ったんだから最初は1000円で売りたい、と思う。だって放課後に畑に行って作業したり、休みの日にも気になって何度も畑も見に行って、苦労がたくさん。でも、スーパーに行ってみたら美味しそうな大根が100円で売っている、ここに気づくと生産者の方のありがたさ・苦労に気づく。なら、自分たちは150円で売ってみよう、と。

お子様にとっては家族で行くスーパーの買い物だって、食育に興味を持つ大切なきっかけになる!まずは私たち大人も食育を難しく考えないで、体験を楽しんでみるのがオススメです。


〜第3次食育推進基本計画に向けた取り組み〜

第3次食育推進基本計画を達成するためには、行政・民間企業・生産者・ボランティアなどが多様に連携・協働することが最も重要だと考えています。

食育活動の難しさを3つ挙げるとすれば「予算」「継続」「発信力」。
この3つを克服するために、1人・1団体で頑張るのではなくみんなで協力し合う!

関東農政局としては、「食育実践の環」を広げるために食育実践者間の情報交換・連携を促進するために「関東食育推進ネットワーク」を設立している。おかげ様で会員数も、平成30年4月1日現在10都県で1,551の数まで増やすことができた。食育活動をおこなっている民間企業、農林漁業者、教育機関、行政等が参加し、多様な連携により食育活動の活性化を図ることを目的とした交流会も開催している。

今、食育活動に取り組んでいる方は是非ネットワークに参加してほしいですね。行政としても出来る限り活動をバックアップしていきます。食育ひろば:関東農政局


今後は食めぐも、関東食育推進ネットワークの会員様の食育活動を積極的に取材し、行政・個人・民間企業・ボランティア連携の機会を発信していきたいと思います。

また、第3次食育推進基本計画で達成率が下がってしまった「朝食を欠食する若い世代の割合」の改善に取り組むため、食品メーカー様と共に「朝食を訴求する食育プロモーション」もおこなっていきたいと思います。

<後記>

今回の取材を通して、食育活動で頼りになる行政を実感しました。また農政局は実際に様々な食育活動に携わっていますので助言いただけることもたくさんありますので、是非どんどん相談することをお勧めします。是非下記を参考にしてくださいね。

東北農政局

郵便番号:980-0014
住所:仙台市青葉区本町3-3-1(仙台合同庁舎)
電話代表:022-263-1111
企画調整室:022-263-0564(直通)、022-217-2382(FAX)
管轄場所:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

関東農政局

郵便番号:330-9722
住所:さいたま市中央区新都心2-1(さいたま新都心合同庁舎2号館)
電話代表:048-600-0600
企画調整室:048-740-0017(直通)、048-600-0602(FAX)
管轄場所:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県

北陸農政局

郵便番号:920-8566
住所:金沢市広坂2-2-60(金沢広坂合同庁舎)
電話代表:076-263-2161
企画調整室:076-232-4206(直通)、076-232-4218(FAX)
管轄場所:新潟県、富山県、石川県、福井県

東海農政局

郵便番号:460-8516
住所:名古屋市中区三の丸1-2-2
電話代表:052-201-7271
企画調整室:052-223-4610(直通)、052-219-2673(FAX)
管轄場所:岐阜県、愛知県、三重県

近畿農政局

郵便番号:602-8054
住所:京都市上京区西洞院通下長者町下ル丁子風呂町(京都農林水産総合庁舎)
電話代表:075-451-9161
企画調整室:075-414-9037(直通)、075-414-9060(FAX)
管轄場所:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

中国四国農政局

郵便番号:700-8532
住所:岡山市北区下石井1-4-1(岡山第2合同庁舎)
電話代表:086-224-4511
企画調整室:086-224-9400(直通)、086-235-8115(FAX)
管轄場所:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県

九州農政局

郵便番号:700-8532
住所:熊本市西区春日2-10-1(熊本地方合同庁舎)
電話代表:096-211-9111
企画調整室:096-211-8563(直通)、096-211-8707(FAX)
管轄場所:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県

北海道農政事務所

郵便番号:064-8518
住所:札幌市中央区南22条西6丁目2-22
電話代表:011-330-8800
企画調整室:011-330-8801(直通)、011-520-3052(FAX)

職業:パパさん
資格:東京農業大学 食農教育研究室 メディアアドバイザー
好きな料理、食べ物:ステーキ・お肉なら何でも大好き!
休みは20kmラン!銭湯に行って焼酎ハイボールを飲むのが日課
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